小田原市栄町の高井内科クリニック|内科・心療内科

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薬を飲むのに抵抗がある

こんにちは、心療内科医のゆうです。

今日は薬物療法についてお話したいと思います。心療内科、精神科分野では、薬物療法はあくまでも「補助治療」となります。
例えば感染症のように「〜菌」=「〇〇(抗生剤)」とは異なり、うつ病の治療≠抗うつ薬、ではありません。うつ病の治療ならまずはゆっくり休んで、「食う」「寝る」「遊ぶ」が出来るようになることが大まかな治療方針となるからです。

気力の源となる「セロトニン」は元々自分自身からも分泌されているものであるので、ゆっくり静養すれば、いずれは戻ってくるもの、ではあります(抗うつ薬がなかった時代はそのように長い時間をかけて静養していました)。ただ、現代社会は昔のようにうつだから、2年くらい何もせずゆっくり休みましょう、は難しい話かもしれません。また私見になりますが、薬の選択はうつ=抗うつ薬、不眠=睡眠薬という使い方をしていません。その背景にある根本の原因に働きかける薬を選択します。そして、症状が軽減できたところで、非薬物的な治療メインに切り替えていく、といった流れで治療を行っております。

近年問題になっている、ポリファーマーシー(多剤併用)の薬剤調整は大学時代から経験を積んできました。患者さんの主治医を1人決める、「かかりつけ医」がいれば避けられる問題だと思われます。
一度クリニックにいらっしゃって、ご相談ください。症状の改善方法を一緒に考えていきましょう。