2024/06/24
中村祐三医師によるブログ「思考が鈍くなった気がする」をアップしました。
〒250-0011神奈川県小田原市栄町2-12-45
神奈川県小田原市栄町2-12-45 村幸ビルONE 1F
寄り添う医療で、健やかな日々をともに
2024/06/24
中村祐三医師によるブログ「思考が鈍くなった気がする」をアップしました。
2024/06/10
中村祐三医師によるブログ「狭い所が怖い、人混みが怖い 」をアップしました。
2024/03/11
中村祐三医師によるブログをアップしました。
2023/07/13
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心療内科初診について
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2024/06/10
こんにちは、心療内科医のゆうです。
今回は不眠症についてお話したいと思います。不眠症は読んで字のごとく「眠れない」ことですが、その原因は多岐にわたり、精神疾患の発症にも関わるため、その根本的な原因を探り、適切な治療を行うことが非常に重要です。 例えば、不眠症で来院される患者さんで多く見かけるのがアルコール関連の不眠症です。アルコールは入眠を助ける成分を含んでいますが、睡眠の質を悪化させる要因にもなります(例えば、夜間にトイレに起きてしまい、再び眠れなくなるなど)。そのため、WHOをはじめとするさまざまな学会では、まず禁酒を推奨しています。 私の治療の印象でもアルコール関連の不眠症は禁酒と睡眠習慣を戻すまでの間の薬で3か月で9割以上の患者さんが症状改善しています。
また不眠症の1つに睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS )があります。最近TVのCMで頻繁に取り上げているため、ご存じの方も多いかと思いますが、SASは寝ている間に舌の根本(舌根)や気道が狭まることにより、寝ている間に窒息状態になり、脳をはじめ体中が低酸素になる、という病態です。そのため、10数年かけて脳や体中にダメージを与えることになります。また睡眠中に窒息状態となっているため、体が休まらず、日中の眠気などが生じることになります。実は日本人は骨格の関係上、SASになりやすい傾向があり、太っていなくても小顔の人でもなりやすい傾向があります。主な症状はいびき(特に無呼吸後の突然大きくなるいびき)が必発ですが、一人暮らしの人などはいびきを指摘されることがないため、症状が分かりにくいかもしれません。もし①起床後から眠気がある ②20代の頃こなせていた仕事や作業がこなせない、集中力がない ③うつと診断されて治療をしているが、10年以上経っても改善しない場合はSASを一度検査してみるのも一つかもしれません。
他には下肢静止不能症候群(Restless Legs Syndrome:RLS )があります。下肢の違和感(モゾモゾする、熱い感じなど)によって、なかなか眠れない疾患です。この疾患の原因は鉄不足や脳波異常が原因とされていますが、薬物療法がとても効果的です。
睡眠は人生の1/3を占める重要な行為です。睡眠の質を上げることは思考力や体調全般の改善につながります。当院ではSAS検査も行っておりますので、上記症状がある場合は一度クリニックにいらっしゃって、ご相談ください。
こんにちは、心療内科医のゆうです。
皆様には日頃から診察の際にメモをお持ちいただき、診察や待ち時間の短縮につながっています。ご協力いただき、誠にありがとうございます。
今日は不安症についてお話したいと思います。不安症とは以前にも「息がしにくい、パニックになる」というブログで説明したパニック症や対人恐怖などの症状を伴う社交不安症、漠然とした不安感を伴う全般性不安症を総称したものです。
主にある特定の場面(トンネルなどの狭い場所、レジに並ぶなどの動けないところ、電車内など)で生じる不安感はパニック症、対人関係で生じる不安感(目を合わせられない、人前で文字を書くと手が震えるなど)であれば社交不安症、特にきっかけもなく生じる不安であれば全般性不安症という診断になります。
ただこれら不安症は薬物療法がとても有効であり、薬物療法で不安感を軽減しながら、心理的に不安になる状況や場面を乗り越えていく(例えば暴露療法や認知行動療法など)を行うことが治療となります。
ただ注意が必要なのは常にこういった不安感がある患者さんではなく、たまに上記で述べたような不安感が生じる、若い時は不安になることがなかったが、高齢になってから不安感が生じるようになった場合です。
基本的には若年から発症、もしくはそのような傾向があることが前提であり、それ以外に生じている不安感については他の疾患を疑う必要があります。 例えば月経後に生じやすい不安感であれば、鉄欠乏に伴って不安感が生じている可能性がありますし、高齢者でバランスが取れず、「不安に感じる」場合はパーキンソン病なども可能性も考えられます。
そのため、診察時に
①どのような場面や状況で生じる不安なのか?
②元々の性格傾向(特に心配性なのかどうか)
③血縁の家族に同様の症状の方がいるのか、といった情報が確定診断に有効となります。
他の疾患でもそうですが、時々これら不安症があるために可能性を狭められている患者さんがいらっしゃいます。乗り物に乗れないから遠くに行けない、対人緊張があって、なかなか就職できないなどです。しかし不安症は薬が非常に効果的ですので、薬を使ってでも行動範囲を広げてもらうようにすることが人生のQuality Of Lifeにも繋がりますし、治療的な意味合いを持つと考えています。
上記症状がある場合は一度クリニックにいらっしゃって、ご相談ください。症状の改善方法を一緒に考えていきましょう。
こんにちは、心療内科医のゆうです。多くの患者さんが、ブログをきっかけにメモを持参して頂き、日々の診察や待ち時間の短縮につながっています。ご協力頂き、誠にありがとうございます。今回は心因性嘔気・嘔吐症についてお話したいと思います。
心因性嘔気・嘔吐症は正式な病名ではなく、正確には中枢性嘔気・嘔吐症と呼ばれます(これも正式な病名ではありません)。他には嘔吐恐怖などとも呼ばれます。この疾患は器質的異常や精神的異常(例えば適応障害など)を認めないにも関わらず、吐き気や嘔吐、他人が吐いている場面を見て自分も気分が悪くなるなどの症状が長期間続く状態を指します。その結果、食欲不振や乗り物酔いなどの問題が生じます。抗がん剤治療や他の疾患の治療中に嘔気が生じた場合でも、それらの治療が終了した後も嘔気が続く場合は、この疾患の可能性を疑います。先日、ある芸能人がネット記事でこの疾患について話されていましたが、この疾患は薬物療法がとてもよく効くので今回ブログに取り上げました。
当院では薬物療法と並行してその奥底に隠れている心理面からのアプローチを行い、薬なくても症状がなくなったと判断した時点で終診といった治療の流れになります。
もし嘔吐恐怖で困っている場合は一度クリニックにいらっしゃってください。
こんにちは、心療内科医のゆうです。今回は家族力動(family dynamics)についてお話したいと思います。家族力動とは、家族全体を1つの治療単位と捉え、家族の機能や問題点に焦点を当てるアプローチです。家族は血縁の有無に関わらず、様々な感情が生まれ、協力や対立が生じる集団でもあります。その力動を理解し、治療に活かすことが目的です。
例えば、両親、子供の3人家族を考えてみましょう。子供の受験に両親も一緒になって頑張る、という場面では家族力動は一つの目標に家族全員が向かっているため、力動は一方向になります。一方で子供の進路や生き方に対して、子供の意に反して両親が「こうあるべきだ」と押し付ける力が子供に向かう形となります。もし子供に反発する力があるならば、両親の力に反発する形となりますし(反抗期)、昔から子供の反発を抑えつけるように育ててきたならば、子供には外に向けて反発する力がないので、内面に反発する力が働くようになります。これが心理的な影響を与え、摂食障害や持続的な抑うつ状態につながることがあります。
では家族力動を考えるとき、「親が悪い」のでしょうか?実は親が子供に接する態度は親自身が上の世代から引き継いだ結果である可能性があります。そのため、親を責めるだけでは問題解決には繋がらないことがあります。そのため、家族力動を考えるとき、私は患者さんやご両親に「お互いの思いがズレてしまっているので、それを合わせることが目的」と伝えています。そのような姿勢で親も子供もすり合わせていくことが一番の手がかりとなります。
もし家族の問題で困っている場合は一度クリニックにいらっしゃってください。
こんにちは、心療内科医のゆうです。
皆様には日頃から診察の際にメモをお持ちいただき、診察や待ち時間の短縮につながっています。ご協力いただき、誠にありがとうございます。
今日は起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation;OD)や季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder;SAD)についてお話ししたいと思います。この2つの病気は全く別物ですが、共通するのは「起きるのが辛い」「午前中がだるい」という点です。ODは主に小児から思春期にみられる症状であり、こういった子供に多い、という特徴はありません。ODは原因不明の自律神経機能不全によって生じるとされています(決して心の問題やなまけ病ではありません)が、感染症後に多く認める印象があります。一方でSADは別名冬季うつと呼ばれていて、うつ病の一つとなります。しかし、過眠(通常のうつ病では不眠)、食欲が増す(通常のうつ病では食欲低下)、春になると回復するという点が通常のうつ病とは異なります。SADの原因は日照時間の不足が原因であるため、日照時間が短くなる冬場に症状が強くなるわけです。そのため、なるべく朝起きて日に当たる(家の窓際で過ごすだけでも有効です)ことが大切です。どちらの疾患も症状により、日常生活に支障を来すことが問題となります。またODやSADと思われていて、実は別の疾患が隠れている場合もあります。もし自分や家族がこれらの症状に当てはまるようでしたら、一度クリニックにいらっしゃってください。
身体とこころの両面から一人の方を総合的にサポートします。
体調不良の場合、体の病なのか心の病なのか判然としない場合が多くあります。
当院では身体面の内科的アプローチ、心の面の心理学的アプローチの両面から症状の要因を明らかにして、それぞれの患者様に合った治療を提供します。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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10:00~13:00 (初診は受付12:30まで) |
◯ | × | × | ◯ | ◯ | ◯ | × |
15:00~18:00 (初診は受付17:30まで) |
◯ | × | ◯ | × | ◯ | ★ | × |
★・・・15:00~17:00(初診は受付16:30まで)
休診:火曜、水曜午前、木曜午後、日曜、祝日
電車でお越しの方 | JR東海道本線、小田急小田原線、伊豆箱根鉄道大雄山線、箱根登山鉄道「小田原駅」東口から徒歩5分。 |
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お車でご来院の方 | 当クリニックでは、下記の駐車場と提携しております。 場所は上記の地図よりご確認ください。またご利用の際は駐車券を受付にお出しいただければサービス券をお渡し致します。
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