小田原市栄町の高井内科クリニック|内科・心療内科

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昔からお腹が弱い

こんにちは、心療内科医のゆうです。

今回は消化器心身症のお話をしたいと思います。消化器心身症、と馴染みのない名前だと思いますが、これは「機能性胃腸症」や「過敏性腸症候群」をまとめたものです。ストレスにより、胃より上の消化器の「機能異常」を認めれば機能性胃腸症、胃より下の腸の「機能異常」を認めれば過敏性腸症候群、ということになります。

 この消化器心身症は胃や腸の動きに異常があるため、胃カメラや大腸カメラでは特定することが出来ません。また、ストレスによって引き起こされるため、若年で発症することが一般的です。たとえば、ちびまる子ちゃんの「山根くん」のように、もともと胃腸が弱い子供が中高年になってから発症することもあります。逆に、元々胃腸が丈夫だった人が中高年になって急に発症することはまれです。この場合、アルコール性やSIBO(小腸過菌症候群)、胆汁酸再吸収障害などの可能性が考えられます。過敏性腸症候群の原因として、現在はセロトニンの「脳-腸相関」が関係あるとされています。腸に微小な炎症があると、サイトカインが頭に行き、脳で気分が沈むそれが腸にフィードバックがかかる…といった感じになります。だから腸と頭、両方から治療を行うことが基本となります。
一度クリニックにいらっしゃって、ご相談ください。症状の改善方法を一緒に考えていきましょう。